半歩踏み込むアニメ批評!

なぜ、そのアニメは「面白い」のか!?

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『最強のふたり』の感想・批評・レビュー・考察

視聴アニメ一覧

『最強のふたり』の感想・批評・レビュー・考察
監督・脚本:エリック・トレダノ、オリヴィエ・ナカシュ
製作:ニコラ・デュヴァル・アダソフスキ、ヤン・ゼノウ、ローラン・ゼイトゥン
出演者:フィリップ/フランソワ・クリュゼ、ドリス/オマール・シー
音楽:ルドヴィコ・エイナウディ
撮影:マチュー・ヴァドピエ



2011年のフランス映画。頸髄損傷でクビから下が麻痺した大富豪と、
その介護人となったスラム出身の若者との交流を描いたコメディ。

監督の二人が、ドキュメンタリーを見て、いつか映画化したいと思って暖めていたネタとのこと。
何がスゴいかって、観客動員数/興行収入。

配給のギャガによれば、ハリー・ポッター、パイレーツ・オブ・カリビアンとぶつけられながら、
興行収入1位を10週間保持し、フランスの国民の3人に1人は見ていることになるそうだ。

フランスの事情はよくわからないにせよ、
現代人の心を良くとらえた作品なのではないかと思い、
これだけのヒットになった理由を考えた。
(一応ネタバレには配慮したつもり。)

まず、映画という娯楽は、体験型の最たるものである。
映画を通じて、ある気分が醸成されて、「ああ〜、xxxで面白かった」となる。

■醸成された気分:
・人間関係のストレス(とりわけ障碍者、社会的地位が極めて低い失業者は、
 自分達よりも強くストレスを感じるだろうと観客は想像する)を納得がいく形で
 吹き飛ばす爽快感が感じられる。
・停滞する経済の中、働くことの意味、希望が感じられる。
・これまで逃げていた/避けていた特別に傷ついた人(障碍者、カラード、貧乏)に対し、
 真正面から向き合えた感覚。

■表現の工夫
・笑い:
 障碍者に対して、突っ込んだ笑いが込められている。
 当然、障碍者フィリップは嫌な顔をする。
 これがよい。たしかに鬱陶しかろう。
 あとはありがちだが、介護人ドリスの裏表ない性格と思いやり豊かな態度に、だんだん打ち解け、
 自分でも、障碍を笑い飛ばせるようになる。
 むしろ、周りの人間が誰しも、腫れ物に触るように自分とふれあい、心を通わせることができなかったことから、
 ドリスのずけずけとした、普通なら怒る冗談に、むしろ好意を抱いた、というレアケースなのだろう。

・ダンス:
 フィリップの誕生日の「退屈な」企画が終わって、
 片付けているときから始まる、ダンスシーン。
 Boogie Wonderland by Earth, Wind & Fireだったように記憶しているが、
 ドリスのノリノリなダンスにみんな引き込まれ、笑いとダンスに包まれる幸せなシーン。
 フィリップはダンスこそできないが、みんなが楽しんでるし、くだらない会話に大笑いしている。
 

そんなわけで、現代人の悩みにどストライクな直球を投げ込み、
これだけの人気を得たものと推測する。
・人間関係も思うようにぶつかればいいんだ!
・働くっていいかも!
・障碍者や失業者と向き合えるわ!


日本では2012/9/1公開予定。



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  1. 2012/06/06(水) 15:37:09|
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