半歩踏み込むアニメ批評!

なぜ、そのアニメは「面白い」のか!?

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『ARIA: The ANIMATION/ The NATURAL/The OVA ARIETTE/ The ORIGINATION』の感想・批評・レビュー

視聴アニメ一覧

『ARIA』シリーズ
http://p.tl/QWos
原作:天野こずえ
監督・シリーズ構成:佐藤順一


名にし負う癒し系作品。
人間の美しい部分を、その上澄みをすくって集めたような作品。

秒針みたいにせこせこと成果や結果を出す生活をしていると、
とろくて甘い展開にとてもついてはいけません。

確かに甘いけれど、天野さんは、思春期に直面しそうな壁に、
きちんと自分なりの考え方を提示している。
まことに好感のもてるポイントです。

そして、音楽。
マクロス程ではないにせよ、かなりフォーカスされていて、
なかでもカンツォーネ関連はいい味出してますね。

そして……、といってこのアリアの素晴らしさを称揚しようと思いましたが、
やっぱりやめました。

その世界の風景が、エリート社会の、
まるで奴隷制の上に築かれたギリシア(ベネチアだけど)のようにも見える。
そこを書き留めておきたい。

あんな風に美しく咲き誇る花の根元には、累々たる死体の山が埋もれているのだ。

もしかすると、順々見ているうちに、あなたは感じているかもしれない。
こういう暮らしをこそ求めて、がんばっているんじゃないかと。
ここがゴールなんじゃないかと。

だが、それは本当にゴールだろうか。

よくいうように、別に、オクスフォードに留学したり、仕事ができるからといって、
そんなことは経過の一側面に過ぎない。

わたしたちは、他人を幸福にすることで自分も幸福になる、という
そういう経過にあることを思うことができたら、
やっと永遠にしたい瞬間を持つことができる。
ずっとそうやって螺旋を描いていきたいと思える。

だけど、ここアリアの世界ですらなかなか厳しい。
現実を見せるときがある。

たとえば、水の三大妖精といわれるとき、試験に落ち続ける杏が立ち現れる。
飛び級プリマといわれるとき、ペアになることすら叶わない少女がくずおれる。

サクセスストーリーの陰にはそういう暗さが常につきまとう。
ラックの問題というやつだ。
努力さえ許されない環境もある。

外部への残酷さ、というよりも外部を作り上げてしまう人間の性はとても怖い。
まずそれに気づきたい。
わたしたちは縄張りを持っている。
あるラインから内側だけが人間だ。その外側は人間じゃない。

どんなにエリートコースを歩んでいるあの人も、
痴漢と騒いでやればそれで終わり。
ほら、すぐそこに外部がある。

豚みたいにそれを忘れたときか、
外部をつくっては内部にしようとする人間になれたなら、
ここから離れられる。

それまでは、これを満開の桜だと思おう。



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  1. 2011/11/08(火) 00:46:56|
  2. アニメについて
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0
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